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【田所龍一のゴルフ観戦記】石川遼復活の鍵握る「ゴルフノート」の変化

第3日、7番でラインを読む石川遼。通算11アンダーで5位 =兵庫県三木市の東広野GC
第3日、7番でラインを読む石川遼。通算11アンダーで5位 =兵庫県三木市の東広野GC

 “ハニカミ王子”といわれた昔のイメージのまま、今でも石川遼のことを「遼くん」と呼ぶ人は多い。

 9月26日から29日まで兵庫県三木市の東広野ゴルフ倶楽部で行われた男子ゴルフのパナソニック・オープンでも、4日間約1万3千人のギャラリーのほとんどが「遼く~ん」派だった。

 プロ12年目、9月17日に28歳になった。手袋を脱ぐと左手の薬指には結婚指輪が光っている。すっかり大人…いや、石川自身がはっきりと以前の自分と“区切り”をつけていた。それは彼が幼いころから付けている「ゴルフノート」の変化にあった。

 「子供のときからラウンドが終わったら、一打一打を振り返り、反省点や良かった点を書き込んでいました。復習と予習…それは勉強でも大事なことですからね。ただ内容はOBを出したから悲しいとか、バーディーをたくさん取れたからうれしい-とか、20歳までそんな日記風に書いていたんです」

 こんなことを書いても何の役にも立たない-と、石川はノートを付けるのをやめたのだという。

 それから7年近くがたった。そして、米ツアーから日本ツアーへの本格復帰を決めた昨年の1月から、石川は再びノートを書き始めた。

 「今後10年間で今までの自分が成し遂げられなかったことをやり遂げたい。米ツアーで勝ちたいんです。米国にいた5年間、思い描いていた成長がみられなかった。悔しさも恥ずかしさもある。自分と向き合って再スタートを決めたんです。ノートは自分のゴルフを深掘りするために…」

 日本ツアーに復帰してから石川のノートに書き込む内容が一変した。

 たとえば、ある試合でアイアンが右に曲がったとする。まず、アイアンの選択は間違ってなかったかを自分に問う。そして、なぜ、曲がったのかの分析に入る。

 「自分に対して“なぜ、なぜ”と深掘りしていくんです。ライは? スイングは? 曲がった原因が風にあると答えが出たなら、じゃあ、風が吹いているときはどういう対応をしたらいいかと考える。書くことがいっぱいですよ」

 まさに分析ノート。その姿勢は“道”を追求する姿に似ている。そういえば、3日目のこと。10番でダブルボギーをたたき、続く11番でもボギー。その場面をふり返った石川は-。

 「11番に引きずらないことが、最低限のやるべきことと分かっているのに、11番のティーショットで体の動きが悪くなった。12番ではそういうことはなかった。時間で言うとダボを打ってから、次のティーショットを打つまでの5分ぐらいでは、気持ちを切り替えられなかったということ。10分あれば? そこに求める何かがありそうです」

 いやはや、口調までが求道者っぽくなってきた。

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