PR

スポーツ スポーツ

【スポーツ茶論】組織を率いる資質と責任 清水満

 還暦を超えた“若大将”だが、明るさは以前と変わらない。選手に気軽に声をかけるコミュニケーション術、昨年不振だったゲレーロは21本塁打と復活して「ボスとの関係はいい」と送りバントさえ決めた。主力で犠打「0」は丸だけ。ボスの思考が浸透していたからである。夏場の苦しい時期に何度か連敗もあったが、いつもベンチは活気にあふれ、笑顔があった。

 女子ゴルフでいま、渋野日向子の笑顔が話題になっているが、スポーツのメンタル分野の研究でも「笑いは内面をポジティブにし、リラックスさせる効果がある」という。原イズムは“シブ子”より先取りしていたようだ。

□   □

 キャンプ中、原監督がふと漏らした言葉があった。

 「このチームは4年も勝ったことがない。だからいままでの固定観念にとらわれず、いろんなことにチャレンジしていくことが大事…」

 中継ぎ投手だった桜井俊貴を先発に転向(8勝6敗)させ、先発組の田口麗斗、大竹寛を中継ぎで成功させ、リーグ優勝を決めた試合(9月21日、DeNA戦)では新人・戸郷翔征を先発させるなどシーズン、32投手を動員。野手でも若林晃弘、増田大輝ら若手を抜擢(ばってき)するなど固定観念にとらわれない“チャレンジ”は大胆だった。

 「年齢は関係ない。調子のいい選手を見極め、適材適所で使う。勝つためには自己犠牲も必要。責任は僕が取る」

 2012年以来の日本一奪回へ。あす9日からクライマックスシリーズ・ファイナルステージが始まる。

 「いまのチームに、不平、不満を口にする選手なんかはいないね」とも。少々、独裁的にも聞こえるが、結果は出している。いま、ビリー・マーチン同様、「ボスは常に正しい!」。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ