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【ラグビー私感】「ティア1」の品格 坂田正彰さん

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社会人ラグビー・サントリーや日本代表としても活躍した坂田正彰さん=平成15年10月(塩浦孝明撮影)
社会人ラグビー・サントリーや日本代表としても活躍した坂田正彰さん=平成15年10月(塩浦孝明撮影)

 ラグビー代表チームの強さを測る指標として、国際統括団体「ワールドラグビー」が発表する世界ランキングがある。テストマッチ(代表チーム同士の試合)の結果をポイント化しランク付けするものだが、これとは別に「ティア(tier)」と呼ばれる“階級”が存在する。

 強豪国の「ティア1」と中堅国「ティア2」、発展国「ティア3」で構成されるが、区分けに厳密な決まりやルールは存在せず、その国の強さや伝統・格によって決定されている。

 ティア1の10チームはニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンの南半球4カ国と、イングランド、アイルランド、ウェールズ、スコットランド、フランス、イタリアの欧州6カ国・地域。ティア2の13カ国はW杯でベスト8には至らない国がほとんどで、日本はここに属する。

 日本代表は2013年にウェールズ、14年にイタリア、15年の前回W杯イングランド大会で南アフリカ、そして今大会にはアイルランドを撃破した。ランキングは上昇したが、階層はティア2のまま。この差は何かと考えると、単なる強さだけではない、国(国民)がラグビーという「スポーツカルチャー」を持ち備えているか否かが重要ではないかと思う。

 アイルランドの監督、キャプテンは試合後、「日本代表は素晴らしいパフォーマンスだった」と真摯(しんし)に敗戦を認めた。アイルランドのメディア、ファンからも日本を称賛する声が相次いだ。これがティア1の「品格」である。

 代表チームの強化はもちろん、われわれ日本国民(ファン)が世界からリスペクトされる伝統・品格を一緒になってつくっていくこと。それが達成できたとき、日本が真のティア1へとステージアップし、強豪国と肩を並べる日が来るだろう。

(平成6年度法政大卒、サントリー元ゼネラルマネジャー、元日本代表)

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