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高温多湿の過酷なサバイバル 谷本が7位入賞

7位入賞を果たし歓喜する谷本観月=28日、ドーハ(桐山弘太撮影)
7位入賞を果たし歓喜する谷本観月=28日、ドーハ(桐山弘太撮影)

 27日の世界陸上女子マラソンは日中の暑さを避けるため、異例の深夜開催となったが、選手たちは高温多湿の環境に苦しめられた。

 海沿いの周回コースは、スタート時の気温が32・7度、湿度73・3%。湿度や放射熱などを加味した「暑さ指数(WBGT)」は29・5度と、通常なら激しい運動や持久走を避けるレベルにまで上昇した。国際陸連はコースの200メートルごとに医療スタッフを配置し、救護用カートも走らせた。

 結果は、出場者の約41%にあたる28人が途中棄権を余儀なくされ、チェプヌゲティチの2時間32分43秒は史上最も遅い優勝タイムとなった。日本の武冨豊コーチが「2度とこういうレースは走らせたくない。昼間にやっていたら死人が出ていたのでは」と語るほどの過酷さだった。

 その中で、谷本は「前が速く行っても落ちて来る」と自分のペースでレースを展開。ユニホームとゼッケンが汗で体に張り付かないよう穴を空け、体に氷を当てて冷やすなど暑熱対策も功を奏し、徐々に順位を上げて7位に食い込んだ。日本チームが現地で冷凍庫を購入して氷を作り、必要な量を確保できるようにした点も見逃せない。

 ドーハの教訓は来年の東京五輪に生きるか。武冨コーチは「ケニアのトップ選手は暑さに強くないということはない。給水で氷をうまく使うことと、(先頭の)ペースの上げ下げに惑わされないことでチャンスが出てくる」と指摘した。(宝田将志)

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