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【主張】MGCが号砲 明快な一発勝負は歓迎だ

 2020年東京五輪のマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が15日、行われる。

 日本陸連が新設した大会で、男子は午前8時50分、女子は同9時10分に号砲が鳴り、男女とも上位2人が五輪代表に内定する。

 選考レースの一本化は年来の課題だった。MGCで決める方式は実に明快で、見る側も納得がいくはずだ。日本陸連の決断を歓迎したい。

 MGCには、17、18年度のレースで日本陸連の設定した記録や順位をクリアした男子30人、女子10人のみが出走する。レース当日に合わせて体を仕上げる調整力、本番での地力を問う方式は、理にかなっている。

 発着点が新国立競技場ではなく明治神宮外苑となるのを除けば、コースは東京五輪とほぼ同じだ。暑さが残る中で真剣勝負を経験できることは、対外国勢という観点でアドバンテージになろう。

 代表の3枠目は、秋以降の既存の国内大会の結果も反映される。五輪前年度のマラソンシーズンの熱気が損なわれることもない。

 過去には、天候などの条件が異なる複数のレースから記録や順位を比較していた。

 1992年のバルセロナ五輪では、同年1月の国内レースで2位に入った松野明美が記者会見を開き、「私を選んで」と訴えた。

 最終的に代表に選ばれたのは、前年の世界選手権で4位に入った有森裕子だった。

 有森は銀メダルを獲得し、結果オーライとなった。しかし、選考の尺度はその場その場で変わり、その後も五輪の度に国民的な論争を招いてきた歴史がある。

 選考基準や選考過程の透明性を求めるのは選手の権利である。あいまいさを排した一発勝負がマラソンで定着すれば、他競技への影響も大きい。陸連や各競技団体は今後も、分かりやすい選考方法の検討を重ねるべきだ。

 MGCの大会運営は、貴重な経験として東京五輪の成否にもつながる。選手や観客の暑さ対策、沿道の警備、安全確保などに万全を期してほしい。

 各競技とも代表争いはこれから本格化する。五輪に向けて国民の熱気を高める上でも、一発勝負のMGCは格好のイベントだろう。ランナーたちには、白熱の競り合いを期待したい。

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