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最強女子磨いた「虎の穴」 吉田沙保里、伊調姉妹も鍛えた

 もともとは「六箇小学校塩之又分校」の校舎。廃校になっていたが、改修して日本大学レスリング部が平成3年から合宿所として使うようになり、翌4年から女子代表も強化合宿で利用するようになった。「鍛えよ体、磨け技、心身修養道場」と書かれた外壁。室内の壁には、吉田さんや伊調馨(35)=ALSOK、姉の千春さん(37)、浜口京子さん(41)ら歴代の五輪メダリストたちの写真が飾られている。

 1階に3面のマットと食堂があり、2階が寝室。個室はなく数人で布団を並べて寝る。北京五輪の女子レスリング十日町後援会長を務めた山川準一さん(72)は「北京五輪があった平成20年は、まだ携帯電話の電波が通じていなかった」と述懐する。部屋にエアコンが設置されたのは2年前。かつては水道もなく洗濯に山水を使っていたという。食事は地元の主婦らが集まり、作っている。

 合宿に参加した76キロ級代表の皆川博恵(32)=クリナップ=は「越後湯沢駅からのバスの中で『ああ来たな』と思うけど、来たら来たでいい練習が積めるし、気分転換になる」。女子代表の笹山秀雄監督(51)は「ここじゃないとできないことがある。山道を走り、みんなで一致団結するのが伝統」と強調した。「虎の穴」でたくましさを増した女子代表。世界選手権で非五輪階級を含めた全10階級でのメダル獲得を目指す。

【虎の穴】アニメ作品『タイガーマスク』に登場する悪役レスラー養成機関。何人も死者を出すほどの過酷なトレーニングを強いていた。転じて、選手に厳しい練習を課す合宿所や育成施設を指すようになった。

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