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【井崎脩五郎のおもしろ競馬学】ブラックホールの「吸引力」に期待

ブラックホール(浅野一行撮影)
ブラックホール(浅野一行撮影)

 これは、じつにタイムリーな馬名だなあ。

 「ブラックホール」

 今年2歳になった黒鹿毛の牡馬に、いま話題のブラックホールという名前がついたのだ。

 大々的に報じられたとおり、日米欧などの研究者でつくる国際チームが、ブラックホールの影の撮影に成功したと発表されたのが、今年4月10日のこと。

 およそ100年も前から、アインシュタインによって、「光すら出てくることができないブラックホールが存在する」と予言されていたのだが、その存在がついに撮影されたのである。

 ただし、報道では、撮影されたのはブラックホールではなく、ブラックホールの影と明記されていた。

 なぜ、影なんだろう。

 そう考えていたら、「中学入試に役立つ!」という惹句(じゃっく)が毎号付いている「Newsがわかる」(毎日新聞出版)の8月号に、分かりやすい解説が出ていた。

 〈ブラックホールは光さえ吸い込んでしまうため、写真には写りません。電波望遠鏡がとらえたのはブラックホールの「影」です。ブラックホールそのものは光を発しませんが、ブラックホールの周囲に吸い寄せられた、とても熱いガスが発する電波が明るく輝いて見えるのです。この電波の情報からブラックホールの黒い影を浮かびあがらせることができたのです。〉

 ああ、そういうことだったのかと、合点がいった。

 さて、ブラックホールと名付けられた馬のほうだが、父、ゴールドシップ(有馬記念、天皇賞・春、宝塚記念などGI6勝)、祖母、ブルーリッジリバーは桜花賞2着という良血。

 7月7日の新馬戦では、上がり最速で追い込んでクビ差の2着。つづく未勝利戦では、ゴールまで5ハロン連続減速なしという流れをパワーで抜け出して勝った。8月31日(土)の札幌2歳Sに出てくるようなら、人気馬を根こそぎ“吸い込む”ようなシーンを見てみたいなあ。(競馬コラムニスト)

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