PR

スポーツ スポーツ

【大相撲徳俵】「相撲甚句」を全国に広めたい 父の遺志継ぎ娘が奮闘 31日に全国大会

日本相撲甚句会を立ち上げた父、永男さんの写真を手にする同会会長の飯田三千代さん=東京都墨田区
日本相撲甚句会を立ち上げた父、永男さんの写真を手にする同会会長の飯田三千代さん=東京都墨田区
その他の写真を見る(1/2枚)

 大相撲の巡業などで余興として披露される「相撲甚句」。江戸時代から伝わる伝統芸能の普及に尽力する団体がある。元三役格呼び出しの永男(のりお)さんが設立した「日本相撲甚句会」(本部・東京都墨田区)だ。7年前に永男さんが82歳で亡くなった後、娘の飯田三千代さんが継いだ。会長を務める飯田さんは「相撲甚句には人の心を打つ哀愁がある。全国に広めていきたい」と父の遺志を継いで活動に励んでいる。

 相撲甚句は「ドスコイ、ドスコイ」の合いの手が入るのが特徴。江戸時代に力士が花街で覚えた甚句を土俵上で唄ったのが起源とされ、相撲界で歌い継がれてきた。どの相撲甚句も節回しが同じで詞だけが異なる。巡業の際に唄われる「当地興行」など有名な相撲甚句は同会のホームページで聴くことができる。

 永男さんは甚句作りの名手で、土地柄や個人力士を題材にしたものなど1000を超える甚句を作ってきた。日本相撲協会を平成7年に退職したのを機に会を立ち上げ、現在は北は北海道、南は鹿児島まで全国に42甚句会を抱える大きな組織になった。各甚句会では、一般向けに教室を開いたり、老人ホームや県人会の会合などで相撲甚句を披露したりしている。

 飯田さんは永男さんが甚句を作る姿を目の当たりにしてきたが、本格的に始めたのは永男さんが亡くなってから。伝統の継承という使命を胸に、数々の相撲甚句を作ってきた。

 例えば、今年作った「貴景勝」という相撲甚句。「兵庫芦屋の若武者は 熱い心の風雲児~」「あまたの心震わせる 武士道精神重んじて~」などと貴景勝へのエールが込められている。6月に行われた大関昇進パーティーでも披露した。

 相撲甚句に興味を持ってもらおうと、一風変わった相撲甚句も作っている。「詐欺にあわないおまじない」というタイトルの甚句は「お金を用意する前に 誠か嘘か見きわめて~」などと詐欺被害に注意を促す内容だ。飯田さんは「相撲甚句をやっている人は年齢層が高い。詐欺を防ぎ、相撲甚句を広められたら一石二鳥」と話す。

 31日には相撲甚句全国大会が江戸東京博物館(東京都墨田区)で開催される。今年で27回目を数える同大会は全国の相撲甚句会が参加。貴景勝や詐欺注意を喚起する新作の相撲甚句も唄われる予定だ。入場は無料。問い合わせは日本相撲甚句会(電)03・3635・8834。(運動部 浜田慎太郎)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ