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【東京への「切り札」(5)】最年少五輪への扉を開く高難度「109C」 高飛び込みの12歳・玉井陸斗

 1回目は入水に失敗し、水面に腹をたたきつけた。それでもめげず、半年後の日本室内選手権で成功させるまで磨き上げた。馬淵コーチは「度胸が子供離れしている。パワー、スピード、バネはこれまでの教え子の中で一番」と目を細める。

成長期であるがゆえの悩み

 目標とする選手は、7月に韓国・光州で行われた世界選手権でも男子高飛び込み2位となった楊昊(中国)。美しい空中姿勢と入水が特徴の楊と自身を比べると「僕は入水前ぎりぎりで4回転半が終わるので、余裕がない」という。

 そのためのポイントが「出だし」だ。技に入る前、台の上で何度か飛んで“助走”する動作のことで、目安は頭より高い位置まで飛び上がること。滞空時間が長くなり、余裕を持って入水できる。水しぶきの立たない「ノースプラッシュ」につながる秘訣だ。

 まだ12歳の玉井は体がどんどん成長していくにつれ、空中での感覚が日一日と変わるという。体を思うように操れるための筋力を付けることも、五輪に向けての課題だ。

うれしさと悔しさ

 世界選手権開催中のある日、玉井はスマートフォンの画面にくぎ付けになっていた。目線の先には、女子高飛び込みに出場した同じJSS宝塚所属の荒井祭里(18)の動画。日頃練習をともにしている荒井が五輪代表を射止め、「自分のことのようにうれしかった」という。一方で「年齢以外の条件なら自分も世界選手権には出られた。そこは悔しい気持ちもあった」と複雑な胸中も明かした。

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