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【伯仲 東京五輪代表争い】レスリング(中)蹴落とすのでなく高め合う“宿敵” 男子グレコ60キロ級太田と文田

 その姿を目に焼き付けたのが、練習パートナーとして同行していた文田だった。「五輪は小さい頃からずっと目指してきた舞台。絶対に東京五輪へのチャンスを逃したくない」。背中を追い続けてきた先輩の五輪での活躍が“覚醒”を呼んだ。

 その年の暮れの全日本選手権で太田を破り優勝。半年後の全日本選抜も制して世界選手権の出場権を手にすると、そのまま頂点まで駆け上がった。日本男子ではフリースタイルも合わせ、34年ぶりの快挙だった。

 今度は太田が奮起する番だった。「健一郎のほうが実力は上と開き直った。今回勝てなかったら階級を変えるつもりだった」。背水の陣で臨んだ17年12月の全日本選手権。1年前にリオ五輪からの凱旋出場だった自分が味わった屈辱のお返しとばかり、きっちり世界王者を破ってみせた。

 ■ ■ ■ 

 2人は卒業後の所属は異なっても、今も母校で汗を流している。文田が膝のリハビリをこなしていた昨年のある日、太田が近づいて声をかけた。「もう一回、膝壊そうか」。軽くジャブを放った後、真顔に戻り「マットにはどれぐらいで戻れるの」と案じてみせた。

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