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32歳黒田、また世界王座届かず 「心の鍛錬」重ねたが

ボクシングIBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦 モルティ・ムザラネ対黒田雅之 6R、攻め込む黒田雅之(右)=後楽園ホール(蔵賢斗撮影)
ボクシングIBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦 モルティ・ムザラネ対黒田雅之 6R、攻め込む黒田雅之(右)=後楽園ホール(蔵賢斗撮影)
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 悲願のベルトにはまたしても届かなかった。32歳の黒田は狙い通りにガードの上から攻撃を重ね、空いたボディーを効果的に攻めたが、ムザラネを手数で上回れず無念の判定負け。「新元号初の日本人世界チャンピオンになりたい」との思いは無残に打ち砕かれた。

 レベコ(アルゼンチン)に判定で敗れた2013年2月の世界戦は、「地に足が着いていなかった」と振り返る。その後も日本タイトル挑戦に2度失敗した。

 精神力の弱さを感じていた所属ジムの新田渉世会長は、黒田の荒療治を敢行した。「日頃からいろいろな意地悪をしてペースを崩す」と、待ち合わせ時間を突然変更したり、夜中にジムに呼び出したり…。枕が変わると寝付けないほど神経質だった黒田は「むちゃぶりにも動じなくなった」。

 心を鍛錬する場はほかにもあった。生活のために現在も週5~6回、コンビニエンスストアで働いている。「特に早朝なんかは酔っ払いに声をかけられ、メンタルが鍛えられた」と苦笑する。

 井上尚弥(大橋)をはじめ拳四朗(BMB)木村翔(青木)ら世界をつかんだ選手とスパーリングを重ね「そんなに差はない」との手応えをつかんでいたが、フライ級で9年以上無敗を続ける難敵には及ばなかった。

 引退覚悟で迎えた大舞台だった。「切羽詰まっている状態を楽しんでいる」と話していたベテランが試練の時を迎えた。(奥村信哉)

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