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名選手育てた名伯楽、豪快な笑顔と繊細な指導 小出義雄氏死去

シドニー五輪女子マラソンで高橋尚子(左)に金メダルをかけられ、満足げな小出義雄監督=2000年9月25日
シドニー五輪女子マラソンで高橋尚子(左)に金メダルをかけられ、満足げな小出義雄監督=2000年9月25日

 ひげを蓄えた野武士のような風貌で「飲んべえおやじ」と自ら公言して豪快に笑う-。24日に亡くなった小出義雄さんの印象だが、瞳の奥には冷静な指導者の目があったように感じていた。

 素質を見抜く力にたけ、褒めて伸ばす育成手法は、「平成」という時代の選手たちに合っていたように思う。教え子は、2000年シドニー五輪で日本女子マラソン初の金メダルに輝いた高橋尚子さんをはじめ、1992年バルセロナ、96年アトランタ五輪で連続メダルを獲得した有森裕子さんら日本を代表するランナーばかり。いち早く日本に高地トレーニングを導入するなど、科学的な視点と、選手の性格を見抜く繊細な指導のたまものだった。

 「有森の両親は教員だからね。有森先生にはその日の練習メニューを聞く。こっちはわざとだらしなくして、注意されるぐらいがいい」。一方で「Qちゃん(高橋さん)は逆に、やることを決めてあげないと」とも語っていた。悲願の金メダルを獲得したシドニー五輪では、高橋さんが走っている途中からスタジアムで酒を飲み始め、高橋さんが「すごく楽しい42キロでした」と話したときには酔っ払っていたとも。

 お酒が好きで、それ以上に「かけっこが大好き」と語っていた陸上界の名伯楽が、平成とともにその「かけっこ」人生の幕を閉じた。

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