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Jリーグ「令和は地域に根ざす」 昇降型ピッチなど構想 村井チェアマンインタビュー

インタビューに答えるJリーグの村井満チェアマン=2日午後、東京都文京区(萩原悠久人撮影)
インタビューに答えるJリーグの村井満チェアマン=2日午後、東京都文京区(萩原悠久人撮影)

 間もなく「令和」の時代が幕を開ける。Jリーグの村井満チェアマン(59)は産経新聞の単独インタビューに応じ、新時代の羅針盤を示し、「平成」を振り返った。令和での使命は各クラブが本拠地とする地域に深く根ざすこととし、スタジアムを核に据える考えを示した。期待が高まっている防災機能に加え、学校、役所、スポーツ施設などが一体となった形式や、ピッチを天井まで上昇させる技術の利用などを構想中で、老若男女が集う空間を生み出したいという。(五十嵐一、奥山次郎、榊輝朗)

 「おそらく、少子高齢化が成熟の局面を迎えるのが令和の時代になりますよね」。新時代を、こう見通した。高齢者の行動範囲は限られる。人口減少に比例して税収が減れば、新設できる施設は多くない。「多機能型の施設があったらいい」と考える理由だ。

 3月、シンガポールに飛んだ。中心部から車で30分ほどのタンピネス地区で出合った光景は衝撃的だった。5階建てのスタジアム中央にピッチが広がり、映画館、図書館、リハビリ施設、役所、飲食店、ジムなど、生活に必要な施設がグルリと取り囲んでいた。

 シンガポールの国土面積は東京23区ほど。土地が限られる条件は日本に似ている。「一つ一つ別々のものを造るより、コストもかからない」と実感した。高齢者がピッチを見下ろしながらランニングしている姿を目にして「スポーツの入り口を自然な形で置いている」とも感じた。役所への用件で足を運んだ人が、走っている人を見て体を動かしてみようと思える環境は魅力的だった。行政やスポーツなどの縄張りを乗り越え、融合していく未来を見た。

 日本独自の造船技術を活用し、ピッチをスタジアム天井まで持ち上げるアイデアも温めている。試合日以外は芝生を太陽の下で育成しながら屋根として活用。空いたピッチ部分では室内競技、見本市、コンサートなどが開催可能で、稼働率を高めて施設の収入を増やす好循環を思い描く。

 昨年12月、J3福島の新スタジアム案にピッチが昇降する機能が盛り込まれるなど、実現の兆しは見え始めている。「実現は遠くないんじゃないですか。(稼働率が高まれば)初期投資が回収できる。税金を頼ったりしないで民間資金がより集めやすい」と楽観的だ。

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