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柔道女子52キロ級の五輪メダリスト、中村美里が体重無差別の舞台に挑む

中村美里  
中村美里  

 小よく大を制す-。柔道の醍(だい)醐(ご)味(み)を体現すべく、軽量級の五輪メダリストが体重無差別で女子日本一を争う今年の全日本女子選手権(21日、横浜文化体育館)の出場権を勝ち取った。女子52キロ級で2008年北京五輪、16年リオデジャネイロ五輪でともに銅メダルの中村美里(三井住友海上)。29歳のいぶし銀は「一戦必勝」を胸に誓い、いざ大舞台に挑む。

 「五輪の金メダルとともに、もう一つの目標だった」。実現させたのは予選を兼ねた3月10日の東京都選手権だ。持ち味のスピードと足技で体重差のある選手を翻弄。相手に指導を与える戦術が奏功して8強入り。上位8選手が得る出場権を挑戦2年目で手にした。

 左膝の手術を乗り越えて出場したリオデジャネイロ五輪後は「強化選手に入ってトップを目指すだけが現役ではない」と10代から君臨した52キロ級の第一線から退いた。日の丸を背負い、勝利を義務づけられた戦いと距離を置き、新たな技の習得に時間を割いたり、他の選手の技をじっくりと研究するような新たな向き合い方に変わった。

 「柔道って、まだまだ奥が深いな」。競技への探求心が現在の原動力だ。17年4月に筑波大大学院に入学し、昨年は修士論文の執筆に追われた。東京都選手権に向けた本格的な稽古は2月からで、体重も思った以上に増えず、56キロだった。

 それでも、世界選手権を3度制したベテランは百戦錬磨。稽古から重量級の選手との対戦を想定して70キロ級以上の選手と組み合った成果を発揮し、「自分のスタイルを貫けた」と胸を張った。

 全日本女子選手権は78キロ超級の世界選手権東京大会(8月25日開幕)の最終選考会を兼ね、世界女王の朝比奈沙羅(パーク24)や6日に全日本選抜体重別選手権を制した素根輝(環太平洋大)も出場する。「体重差があっても、やり方しだいで勝てるのが柔道のいいところ」。会場を沸かせられるか。(田中充)

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