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追い込まれた退任「美術館のよう」なIOCからの逆風で決断か

JOC理事会終了後、記者団の質問に応じる竹田恒和会長=19日午後、東京都渋谷区(三尾郁恵撮影)
JOC理事会終了後、記者団の質問に応じる竹田恒和会長=19日午後、東京都渋谷区(三尾郁恵撮影)

 竹田氏が身を引く決断をした。父の恒徳氏に続き親子2代でIOC委員を務めてきたが、関係者はIOCからの“逆風”が退任劇の引き金になった、とみる。

 IOC委員は新たに就任すると、式典で五輪運動の促進を宣誓する。彼らの共通理念だ。IOC側には、捜査対象となった竹田氏はもうその任にあたれないと見る冷めた空気が流れていたという。ある関係者は「他のIOC委員は今、来日したがらない。『困ったな』というところでは」と打ち明け、「IOCは美術館みたいなもの。騒いだり、変なことをしたら、すぐ外に連れ出される」とその体質を指摘する。

 過去には2002年ソルトレークシティー五輪招致をめぐる買収スキャンダルで痛手を受け、近年は多額の経費がネックになり、五輪開催に手を挙げる都市が減った。IOCは五輪のイメージダウンに敏感だ。

 そうした空気を感じ取れなかった。竹田氏が国際会議を欠席すると、組織内からも「こうなると肩書がない方がいい」との声が漏れたが、執行部は「五輪まで竹田体制で行く」と既定方針を維持し、情勢を完全に見誤った。1月に贈賄疑惑の釈明会見を竹田氏自ら開き、7分で打ち切って批判を浴びた。IOCは会見自体を快く思っていなかったという。それから2カ月。もう「推定無罪」と擁護する姿勢は失せていた。

 大会関係者は「JOCに国際感覚がなかったのだろう。捜査が明らかになった時点で身を引くべきだった」。後手を踏まなければ、静かに去ることも出来たかもしれない。(宝田将志)

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