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【現役スプリンター 末續慎吾の哲学】春、心の声に耳を澄ます

 空気が少しずつ温かくなってきた。地味で寒かったトレーニング期からトラックシーズンが近づき、目標が現実味を帯びてくる。季節の移り変わりはアスリートに限ったことではない。進学や就職で新たな環境に飛び込む人も多いだろう。春は変化の時期、期待と不安が入り交じる時期だ。

 人生にはターニングポイントがある。自分の場合は大学1年の終わりが、その一つだった。シドニー五輪の年、2000年2月14日、おやじが亡くなった。

 あの時は現実を受け入れるしかなく、19歳だった僕は経済的な状況や周囲のサポートなど、色々なことが織り混ざる中で、人生や競技生活について考えた。結局、そのまま走り続け、シドニー五輪で初めて日本代表入りを果たせたのだけど、振り返ると大きな節目だったと思う。

 大事なことは人生に向き合う感性だ。「新しい感覚かも」「気持ちが、こっちを向いているな」と感じ取ること。客観的に、自分自身の心の声に耳を澄ますこと。それが新しい環境に対応する第一歩になる。感じ取れた時点で、もう昔の自分から少し変化している。

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