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水は怖くないよ! 被災地・気仙沼で続ける元日本代表コーチの水泳教室

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気仙沼市立松岩小学校の水泳教室で笑顔の子どもたち=2018年9月3日
気仙沼市立松岩小学校の水泳教室で笑顔の子どもたち=2018年9月3日

 2019年の夏も気仙沼市立松岩小学校のプールで水泳教室が開かれる。指導するのは、かつて競泳の日本代表コーチも務めたナルー・アクアティッククラブの一木成行(いちき・なるゆき)コーチ(56)。「継続は力になる。子供たちにも笑っていてほしいから」。震災が起きた8年前から毎年夏、ボランティアで気仙沼に足を運んでいる。

 千葉県から深夜、有志のスタッフ20人弱と貸し切りバスで向かい、早朝に到着。午前は泳ぎが苦手な子、午後は泳げる子でクラス分けして指導する。

 同校のプールは、奇跡的に震災の影響を受けなかった。最初の夏の体験が忘れられない。津波で家が流されたり、家族を亡くした生徒が多くいた。そのうちの一人、小学1年の男の子がプールサイドから、てこでも動かなかった。

 何としてでも恐怖心をなくしたかった。「大丈夫だよ」とギュッと抱きしめ、2人でプールへ飛び込んだ。「ドボンッ」。水の中でも声をかけ続けた。「大丈夫、大丈夫」、「水は怖くない」、「泳げるとすごく楽しいよ」-。

 指導の終わりまで残り5分。強い力で肩にしがみついていた両腕が、スッと離れ、男の子は水に顔をつけてくれた。見渡したプールは、子供たちの笑顔と歓声に包まれていた。「こんな自分でも、水泳を通してできることがあるんだ」。涙がドッとあふれた。

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