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【東京マラソン・選手紹介(中)】今井正人(34) “放牧”で取り戻した充実感

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今井正人さん
今井正人さん

 3人組バンド「いきものがかり」は充電のための活動休止期間を「放牧」と表現した。陸上界でも同じように「放牧」に出て戻ってきた選手がいる。今井正人(トヨタ自動車九州)だ。

 「今、振り返ると、ここ2年くらいは自分の中でモヤモヤしたものがありました」

 15年東京マラソンで日本歴代6位(当時)の2時間7分39秒をマークし、世界選手権代表に。しかし、髄膜炎を発症して本番は欠場を余儀なくされた。以降は代表争いに絡めずじまい。箱根駅伝5区の激走で「山の神」の異名をとり、実業団に進んで11シーズン。愚直に挑戦を繰り返してきた心身は煮詰まっていた。その様子を見て取った森下広一監督は昨年4月から半年間、今井をチームから切り離した。

 朝練習に参加するだけで、あとは自由。自分のペースでトレーニングするほかは、会いたい人に会いに行ったり、週末は陸上を完全に忘れて息子たちとキャッチボールに興じたりした。「不安もあったけど、強くなるんだという思いで休んだ。あの期間があったことで今、走ることが楽しい」。10月にチームに合流すると、後輩たちとの練習は新鮮で、きついメニューでも積極的にいけるという。元日の全日本実業団対抗駅伝は4区区間3位と好走を見せた。

 東京五輪代表選考レース「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」の出場権を得るには、東京マラソンで2時間10分22秒以内のタイムが必要だ。「以前は動きを考えすぎていた。今はシンプルにゴールまでどう早く体を運ぶか。引っ張られているようなイメージで、対象に向かって集中して走っていく」。澱(おり)を落としたベテランが軽やかに自身15度目の42・195キロに臨む。

 ■いまい・まさと 1984年4月2日生まれ。福島県出身。福島・原町高-順天堂大-トヨタ自動車九州。169センチ、56キロ。【直近2大会】2017年10月8日 アイントホーフェン10位=2時間17分0秒。18年3月4日 びわ湖毎日9位=2時間11分38秒【自己記録】2時間7分39秒(15年東京)

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