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【井崎脩五郎のおもしろ競馬学】タモリ倶楽部並の「流浪の競馬レース」

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 「毎度おなじみ、流浪の番組、中山記念です」

 競馬風俗研究家の立川末広から中山記念(2月24日)の直前、そういう書き出しのはがきが届いた。

 ご存じのかたは、すぐにピンときたはず。人気テレビ番組「タモリ倶楽部」の番組冒頭で、タモリさんが語る「毎度おなじみ、流浪の番組、タモリ倶楽部です」のもじりである。

 タモリ倶楽部には、放送の曜日や時間帯が何回も変更になった歴史があるので、自虐的に流浪の番組を自称されているのだろう。

 立川末広によると、中山記念にはタモリ倶楽部によく似た流浪の歴史があるのだという。

 ホントかよと調べてみたら本当だった。1年12カ月のうち、じつに9つの月で中山記念は行われた歴史があるのである。創設が1936(昭和11)年と古いし、初めのころは春・秋の2回行われていたから、開催月が多くなるのは当然なのだが、それにしても移転が多い。これまで一度も行われたことのない月は1、8、9月だけ。

 こんなふうに移転が多い重賞には、ほかに目黒記念があるそうで、こちらも1932(昭和7)年創設と歴史が古く、初めのころ春・秋の2回行われていたのも中山記念と同じ。これまで行われたことのない月は1、7、8月だけである。

 調べているうちに分かったことだが、来週3月10日に行われる金鯱賞も大変な変転の歴史をくぐっている。1965(昭和40)年に創設され、第6回を終了した時点で、その実施月日が1月25日、3月9日、7月30日、8月4日、8月28日、11月7日とほとんどバラバラ。つい最近も2016(平成28)年12月3日に実施、そのわずか3カ月後の2017(平成29)年の3月11日にまた金鯱賞という珍事が起きている。競馬の世界ではレースのことを「番組」というが、金鯱賞は流浪番組の珍種である。

 これらと正反対に、日経新春杯は1月にしか行われたことがない。まあ、それはそうだよなあ。このレース名で2月じゃ変だもんな。(競馬コラムニスト)

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