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オリックスが「ダイナミックプライシング」導入へ AI活用のチケット販売

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 昨季、プロ野球で最も観客動員が少なかったオリックスが、客足増加に新たな一手を打つ。AI(人工知能)を活用してチケット価格を決定する「ダイナミックプライシング」(価格変動制)の本格導入を目指し、今季主催する1試合で試験的に行う。

 対象は7月16日の楽天戦(京セラドーム大阪)全席種。公式戦前売りチケット発売日の今月20日から販売が開始され、価格は試合当日まで1円単位で随時変動する。

 「ダイナミックプライシング」とは、試合日程や席種、市況、天候、個人の嗜好(しこう)などに関するビッグデータ分析を基に、試合ごとの需要予測を行い、需要と供給に応じて流動的にチケット価格を決める仕組み。“時価”で販売することで売れ残りを極力避けるのが狙いだ。また、消費者にとっても定価より安くチケットを手に入れられる可能性があり、日本では航空券やホテル代などで普及が広まっている。

 プロ野球のチケットは、シーズン開始前に一律に価格設定するのが一般的だったが、2016年にソフトバンク、17年にヤクルト、楽天がダイナミックプライシングを実施。Jリーグでも昨季から川崎や横浜F・マリノスが取り入れている。オリックスも、約6万人のファンクラブ「BsCLUB」の会員を中心に、観客のグッズやチケット購入、飲食履歴などのデータを性別、年齢別に分類して蓄積しており、それを入場券の価格設定にも生かして利益の最大化につなげたい意向だ。ちなみに、1円単位での価格設定はプロ野球界では初の試みとなる。

 事業推進部の山本康司チケットグループ長は「7月半ばの試合は、オールスター直後で夏休み直前ということもあり、例年チケットの売り上げが落ち込むところ。そこで価格変動制を試み、数字が伸びるか減るかをチェックしたい」。AIではじき出す観客席の「適正価格」に注目だ。

 チームが4位だった昨季、観客動員では主催72試合で162万5365人。1試合少なかった17年(160万8751人)は上回ったものの、12球団では最少だった。まずは1996年に記録した過去最高の179万6千人を超えることが目標となるが、AIの力を商売繁盛にどれだけつなげられるか。(上阪正人)

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