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【昭和39年物語】(49)「栄光」の9月30日…9連勝でトラ逆転V

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栄光の9月30日、リーグ優勝を決めた阪神・藤本監督は選手やファンに胴上げされた
栄光の9月30日、リーグ優勝を決めた阪神・藤本監督は選手やファンに胴上げされた

 “栄光の日”はやってきた。9月29日の国鉄戦を勝ち、優勝まで「あと1勝」にした阪神は30日、甲子園球場で今季最終カード、中日とのダブルヘッダーに臨んだ。観衆3万3000人。蔦の葉が揺れている。

 ◇9月30日 甲子園球場(第1試合)

 中日 000 010 020=3

 阪神 200 320 32×=12

 (勝)石川10勝3敗 (敗)柿本15勝19敗

 (本)山内(31)(河村)、マーシャル(31)(石川)

 阪神の打棒がいきなり炸裂(さくれつ)した。一回1死から本屋敷が左越え二塁を放つと3番山内が右翼線へ二塁打。続く遠井も初球を右前へはじき返し2点を先取。四回には3点、五回には2点。終わってみれば14長短打12得点の圧勝劇だ。

 最後の打者一枝の打球が中堅並木のグラブに収まった瞬間、ベンチを飛び出す選手たち。マウンド付近でバッキーや村山、吉田たちが藤本監督を取り囲む。「胴上げや!」。山本哲のかけ声で藤本監督の体が宙に舞った。1回、2回、3回…6回目で監督の帽子が飛んだ。グラウンドに飛び降りたファンが選手たちに殺到する。歓喜の輪が狂騒の渦に変わる。第2試合の開始まであと10分。必死にベンチに戻ってきた藤井や本屋敷の帽子がない。

 「帽子がなかったら野球がでけへんがな」と叫ぶ藤井に「帽子ならええがな。わしゃメガネがない。商売あがったりやで!」と遠井が笑いながら叫び返した。

 第2試合も4-1で快勝した阪神は9連勝で有終の美を飾った。藤本監督の優勝会見が始まった。

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