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【昭和39年物語】(48)南海軍団の「予言」…「阪神がひっくり返すで」

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 試合はまさにその通りになった。七回、藤井の本塁打で1点を返すと、八回、1死一、三塁のチャンスで山内が右前へ同点タイムリー。さらに藤井の四球で満塁とし打者並木。ここで三原監督は稲川を投入するが、並木への2球目に暴投。三塁から本屋敷がホームに滑り込んで逆転に成功。そして九回、村山を攻め1死一、二塁と粘る大洋をバッキーが封じ込んだ。

 マウンドで両腕を大きく広げたバッキーに泣き顔になった山本哲がしがみつく。そして吉田が、本屋敷が飛びついた。ベンチ前で「ありがとう、ありがとう」と選手の手を握る藤本監督の頬が小刻みに震えている。

 「これで阪神になったようやな。大洋、大洋というからそのつもりになって、阪神のデータを皆目集めとらんわ」とネット裏の鶴岡監督がつぶやく。そして牛ちゃんが本間の肩をポンポンと叩いて立ち上がった。次に会うのは日本シリーズの舞台-。本間は席を立って先輩を見送った。

=敬称略

(田所龍一)

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