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朝4時半スタート、絶景マラソン成功 元マラソン日本代表・加納由理さんインタビュー(1)

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地域の人々を巻き込んだマラソンイベント企画など幅広い活動をしている加納由理さん=大阪市中央区の大阪城公園(渡辺恭晃撮影)
地域の人々を巻き込んだマラソンイベント企画など幅広い活動をしている加納由理さん=大阪市中央区の大阪城公園(渡辺恭晃撮影)

 女子マラソンで世界選手権に出場した経験もある加納由理さん(40)。平成26年に現役を引退した後は市民マラソンにゲストランナーとして出場するだけでなく、昨年には自ら企画したマラソンイベントを成功させるなど幅広い活動を続けている。トップアスリートの経験を生かし、社会への発信力を高めていきたい考えの持ち主だ。

 --昨年夏に新潟県十日町市で開催されたマラソンイベント「星峠雲海マラソン」を自らプロデュースされたそうですね。何がきっかけだったんですか

 加納 引退して1年たったころ、たまたま十日町市でビジネスコンテストがあって、何でもチャレンジしてみようと思って、「マラソン大会で地域を活性化する」という企画を提案したんです。そこで部門賞をいただいたのが始まりでした。

 --企画に対しての賞だったんですね。実現までは大変でしたか

 加納 賞をいただいたからすぐに大会が開催できるわけじゃなくて、自分たちで地域の人を巻き込まないといけない。地域の人もそんなことやったことないから、自分たちの思いを伝えて一緒にやりましょうと納得させるまでが大変でした。

 --地域の人とも自ら交渉したんですね

 加納 最初はいったい何をやるんだという感じで、企画会議もお通夜みたいに静まり返っていたんです。でも、ただマラソンを走るだけじゃなくて、イベントを通じて地域の豊かな自然の魅力を伝えたいという話をしたら、だんだん受け入れてくれました。役場の方は警察との交渉をしてくれたり、地元の方は設営を担当してくれました。ランナーをかたどった案(か)山(か)子(し)を作ってくれたりもして、うれしかったですね。

 --スポンサーも自ら探したんですか

 加納 スポンサー探しは結構てこずって、決して満足いく形ではなかったんですけど、チャレンジできたことは良かったと思います。賞をいただいてからイベント開催まで2年半以上かかりました。地域を巻き込んだ大会って、こんなに事前から動かないといけないんだなと気付かされました。

 --イベントは盛り上がりましたか

 加納 雲海が漂う山頂のゴールの絶景を目指すことが狙いのイベントだったので、日の出の時間に合わせて、スタートは朝の4時半でした。泊まる場所もなければ交通も不便な場所だったんですが、約200人が集まってくれたんです。参加者と企画する側が一緒に大会を作るぞという形のイベントにできたことは満足していただけたかなと思っています。

 かのう・ゆり 昭和53年10月27日生まれ、兵庫県出身。須磨女子高(現・須磨学園高)を経て立命大卒。平成13年に資生堂に入社。駅伝やトラックレースで活躍した後、19年の大阪国際女子マラソンで初マラソンに挑戦し、3位に入った。21年の世界選手権(ベルリン)で7位入賞。26年に現役を引退し、現在はマラソン関係のイベントを中心に活動している。マラソンの自己ベストは2時間24分27秒。身長152センチ。

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