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「市民の誇り」「真っ向勝負の横綱だった」 稀勢の地元

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 大相撲の横綱、稀勢の里関(32)=本名・萩原寛(ゆたか)、田子ノ浦部屋=が引退を決めた16日、出身地の茨城県牛久市では、ファンや知人らからさまざまな声が聞かれた。

 稀勢の里関がたびたび足を運んだ中華料理店「甲子亭」(同市田宮町)の店長、池辺昭子さん(48)は「『えーっ』という感じ。土俵入りが見られなくなるのは残念」と引退を惜しんだ。池辺さんによると、今年に入って稀勢の里関の両親が店を訪れたときに「頑張ってほしいですね」と声をかけると、両親からは笑顔が返ってきた。

 池辺さんは「相撲の頂点に立つのはすごいこと。私たちは元気をいっぱいもらった。市民、日本人の誇りだ」とたたえた。同店では「夢をありがとう」との思いを込め、稀勢の里関の好物、エビチリを入れた特別なコース料理の提供を予定しているという。

 地元の郷土後援会が主催する応援ツアーは、同部屋の弟弟子、高安関(28)=同県土浦市出身=の応援に目的を変えて実施された。バスに乗り込む参加者からは「(稀勢の里関の後援会の)法被は着れないね」「ショックだよね」などの声が漏れた。

 ツアーに参加した牛久市の菅原文雄さん(66)は「本人は相撲をやりたかったようだが、周囲の意見を聞いて決断したのでは」と推察する。「努力をして真っ向勝負し、気が優しくて力持ちの横綱だった」と振り返った。同市の藤巻孝夫さん(68)は「残念、無念。1勝はしてほしかった」と悔しがった。かつて優勝して賜杯を手にした横綱の姿を思い起こし、「ご苦労さま。感動をありがとう」と話した。

 同市の根本洋治市長はツアーバスの出発を見送った後、記者団の取材に応じ、「いずれはこういう日が来ると思った。寂しい思いだ」と涙ぐんだ。「これで相撲人生が終わったわけではない。若い力士を育ててほしい」とエールを送った。

 後援会事務局によると、後援会の今後については協議しているという。(海老原由紀)

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