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貴乃花親方と協会、乏しい意思疎通 双方に不幸な結末

会見を終え席を立つ貴乃花親方=25日、東京・六本木(撮影・長尾みなみ)
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 貴乃花親方、日本相撲協会の双方に不幸な結末となりそうだ。貴乃花親方は協会側と積極的なやりとりをしないまま退職を決断し、協会側も追い込まれた親方に手を差し伸べなかった。両者の関係は修復不能なまでに冷え切っていた。

 親方は、元横綱日馬富士の傷害事件をめぐる告発状に関する見解の相違を問題視した。協会側は「告発状は事実無根」とする考えを親方に示している。親方は退職理由で「真実を曲げられない」と述べたが、協会側は親方にも協会の見解を認めるよう求めてはいない。

 協会は7月の理事会で全ての親方が5つある一門のいずれかに所属することを決めた。貴乃花親方によると、ある協会幹部が「一門に属さないと部屋を運営できず、告発状を事実無根と認めなければ一門に属することはできない」と圧力をかけたという。協会は親方の主張を否定した。

 親方はいずれかの一門から所属の誘いを受けたかとの質問に対し「いただいていた」と答えた。一門に属する機会を生かさなかった。圧力をかけてきた協会幹部の言葉の真偽を協会側に確認した形跡もない。協会にとどまる努力を放棄したようにみえる。それでいて、弟子たちを見守り続けたい思いは隠さなかった。親方の中に“矛盾”が見え隠れする。

 今年6月に貴乃花一門が消滅し、かつての同志は二所ノ関、出羽海一門への所属が確定的となった。協会には孤立感を深める親方と手を取り合っていこうという空気はない。ただ、届け出が受理されていない以上、歩み寄る余地はある。このまま英雄が角界を去るのはあまりにもさみしい。(奥山次郎)

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