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【バドミントン】2年後へ「縁起のいい場所に」 桃田賢斗、日本男子勢で初の優勝 ジャパンOP

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【バドミントン】
2年後へ「縁起のいい場所に」 桃田賢斗、日本男子勢で初の優勝 ジャパンOP

コシット・フェトラダブに勝利して優勝を決め、ユニフォームの日の丸にキスする桃田賢斗=16日午後、東京都調布市(納冨康撮影) コシット・フェトラダブに勝利して優勝を決め、ユニフォームの日の丸にキスする桃田賢斗=16日午後、東京都調布市(納冨康撮影)

 シャトルを持つ指先がかすかに震える。第2ゲーム終盤、勝利を意識した桃田を極度の緊張が襲った。少年時代から焦がれ続けた舞台。「正直、世界選手権よりも優勝したい気持ちが強かった」。鋭いスマッシュで決着をつけると、四方から注ぐ拍手に何度も頭を下げた。

 1回戦から金星を重ねてきた相手に、柔軟に対応した。相手の足が止まっていれば、ここぞとばかりにラケットを振り抜いた。強打が決まらなければ、ラリー勝負にシフトした。「しっかり攻めて、だめだったら次と、ラリーごとに考えられた」。無理にラリーに持ち込み、3回戦で散ったジャカルタ・アジア大会からの成長があった。

 違法賭博問題による処分の影響で出場は3年ぶり。昨年は観客席から試合を眺めた。「もう、ここに立つことすらできないと思っていた。うれしい気持ちでいっぱい」。24歳の胸中は万感の思いにあふれた。

 今大会では北海道地震などの被災者のためにチャリティーオークションを発案した。中学、高校時代を福島県富岡町で過ごした桃田は東日本大震災後、練習場所を転々とした。「自分もそういう(苦しい)思いをした。少しでも力になれれば」。苦境でも粘り強く球を拾うプレーには、伝えたいメッセージが詰まっていた。

 東京五輪の本番会場で初めて行われた大会で、日本勢男子単初の優勝者となった。「自信になったし、縁起のいい体育館になった」。2年後へ、最高のイメージが膨らんだ。(川峯千尋)

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