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【大相撲秋場所】稀勢の里が連日の逆転勝ちに「集中していった」 続く綱渡りの土俵に場内は悲鳴

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【大相撲秋場所】
稀勢の里が連日の逆転勝ちに「集中していった」 続く綱渡りの土俵に場内は悲鳴

大相撲九月場所3日目 稀勢の里は逆転の突き落としで豊山を破る=11日、両国国技館(福島範和撮影) 大相撲九月場所3日目 稀勢の里は逆転の突き落としで豊山を破る=11日、両国国技館(福島範和撮影)

 館内を悲鳴が包んだ。前日のリプレーをみるような逆転の突き落としで豊山を辛くも撃破。稀勢の里が物言いのつく際どい一番を制し、綱渡りながら3連勝を飾った。

 立ち合い直後の突っ張り合いをしのぐ。左を差して右上手も取る。得意の型から土俵際まで攻め立てたものの、仕留めきれないのは長期休場の影響か。逆襲を許し俵に足を掛けて棒立ちとなりながら、左ですくって最後は右で突き落とした。

 初顔合わせだった豊山は先場所で敢闘賞を獲得した24歳で、角界の看板を背負っていくであろう大器だ。こうした逸材の壁となって立ちはだかるのも横綱の責務。何とか最高位の面目を保ち、「しっかり集中していった」と振り返った。

 節目の白星でもあった。幕内通算勝利数を707勝とし、武蔵丸(現・武蔵川親方)を抜いて単独7位となった。武蔵丸は6場所連続休場から復帰した平成15年九州場所で進退を懸け、7日目の敗戦で3勝4敗となって引退を決断している。

 当時の武蔵丸と同じ32歳の稀勢の里に諦めるつもりはない。国技館を去る間際には、「また明日。しっかり集中してやりたい」とつぶやいた。4日目の相手となる魁聖とは11戦全勝と合口が抜群。だが、気を緩めることなく貪欲に勝利をもぎ取りにいく。(奥山次郎)

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