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セーリングW杯江の島大会 神奈川で11日から競技開始 五輪のテスト

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 漁業影響に懸念も

 ただ、地元漁業者からは懸念の声が上がる。競技が実施される相模湾はシラスやカマスの豊かな漁場で、中でもシラスは観光客に人気だ。「漁ができないとすれば、観光業全体にも大打撃だ」(地元財界関係者)と憤る。6カ所のレース海面の中央には大型定置網が設置されており、ある漁師は「選手の練習が漁の妨げになるのではないか」と話す。

 このため県は、漁具に注意するよう英語で呼び掛ける動画をインターネット上に公開し、選手にチラシで動画の確認を求めた。今回のW杯では、午前中はレースをせず、漁を制限しないことで漁師らの理解を得たことから、「漁業補償は回避した」(県関係者)という。

 しかし、来年以降のW杯や五輪に向けての補償問題は宙に浮いたままで、具体的な金額提示などは、今回のW杯終了後に話し合われる見通しだ。昭和39年の東京五輪でも江の島でセーリング競技を開催した際に、漁業補償が行われている。

 警備が厳重になる五輪本番では周辺海面が封鎖されることから、漁が長期間にわたって規制される可能性が高いことから、県内の約40のシラス漁業者でつくる協議会の杉山武会長は長年かけて育てたブランド「湘南シラス」への打撃を危惧する。「今のままでは五輪を応援する気にはなれないのが実情。補償があればよいわけではなく、できる限り漁をさせてほしい」と訴えた。

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