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【アジア大会】小池祐貴、1000分の2秒差でユニバ王者との激戦制す 陸上男子200メートル

男子200メートル決勝で20秒23をマークし優勝した小池祐貴(手前右)。同左は2位の台湾選手=ジャカルタ(共同)
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 ユニバーシアード100メートル王者の楊と並んでフィニッシュラインになだれ込む瞬間、小池祐貴は懸命に体を倒した。「先に肩を出したら勝ちだ」。肉眼では判別できない大接戦。楊は転倒し、小池も勢い込んでトラックに左肩などを打ち付けた。

 数分後に表示されたタイムは楊が20秒230、小池が20秒228の自己記録。コーナーを抜けてから続いた並走を気迫の数センチ差で制し「アジア王者」をもぎ取った。

 「口に出していた目標ですけど実現すると実感がない。軽く唖然(あぜん)としている」。興奮しきれぬ口調が本心を表していた。

 北海道の進学校、立命館慶祥高出身。中学までは野球部だった。高校から陸上を始め理詰めで走力を向上させてきた。同学年で日本記録保持者の桐生祥秀に勝てない「2番手」の扱いが長く、今季、一気に飛躍した。

 きっかけは慶大3年だった2016年末、男子走り幅跳び元日本記録保持者の臼井淳一と出会い、師事したことだ。練習量を増やしつつ、自分の「感覚」を大切にして磨くようになった。

 その積み重ねが、ここ一番で生きた。スタート直前、練習会場で前日の修正点を考えながら動いていたときと「何かが違った」。その場で「好きな走りをしよう」と切り替え、栄冠につなげた。

 「しっかり感覚を信じられたことが一番大きい。欲を言えば最後まで格好良く走りきりたかったけど」。23歳の顔にうれしそうな笑みが広がった。(宝田将志)

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