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【ロシアW杯】フランス結束し決勝へ 個性派集団が1点守り抜く

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【ロシアW杯】
フランス結束し決勝へ 個性派集団が1点守り抜く

ベルギーに勝ち、リュカ・エルナンデスと抱き合うフランス代表のアントワヌ・グリーズマン=サンクトペテルブルク(撮影・中井誠) ベルギーに勝ち、リュカ・エルナンデスと抱き合うフランス代表のアントワヌ・グリーズマン=サンクトペテルブルク(撮影・中井誠)

 フランスのエース、グリーズマンは、喜びのあまりピッチに崩れ落ちて涙した。後半6分に挙げた1点を11人で守りきった。3大会ぶりとなる決勝への切符をつかみ、仲間と抱擁を交わした27歳は「リードした後は、うまく耐えることができた」と頬を緩めた。

 守り勝った。中央の守備を厚くし、ボールを奪うと鋭いカウンターを仕掛けた。先制すると、より守備に重心を置いた。カンテが執拗(しつよう)に相手を追い、ボールを持った相手を2~3人で囲み、自由を奪った。ときには、最前線のジルーが最後方まで戻って体を張った。「ベルギーはとても強くて技術があった」とデシャン監督。なりふり構わず勝利にこだわった。

 エムバペ、ポグバら、才能あふれる個性派集団の団結力は見事だった。指揮官はアメとムチで選手の心をつかんできた。規律を乱す選手は公然と叱った。一方、この日の試合後会見では、最優秀選手に選ばれたウンティティの頭に軽く触れて祝福した。選手が同じ方向へ進むように力を尽くしてきた。「彼らは驚異的な早さで成長してくれている。誇りに思う」と選手をたたえた。

 過去の苦い経験も団結した一因だった。4年前のブラジルW杯準々決勝では、優勝したドイツの組織力に対抗できず、0-1で敗れた。自国開催だった16年の欧州選手権決勝でも、絶対優位の下馬評の中でポルトガルに敗れた。二度と悔しさを味わいたくない思いもチームを一つにした。「戦いはこれから。決勝に集中する」とポグバ。20年ぶりにW杯を母国へ持ち帰る。(小川寛太)

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