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【ロシアW杯】用具担当・麻生英雄さん 日の丸支える献身

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【ロシアW杯】
用具担当・麻生英雄さん 日の丸支える献身

6大会連続帯同「いい試合して」

 日本が出場した6大会全てを知る頼もしい人材がいる。キットスタッフと呼ばれる用具担当の麻生英雄さん(42)だ。「選手にいい試合をしてほしい。そのために毎日ミスなく準備している」。欠かせぬ存在だ。

 仕事は練習道具やウエア、ユニホームの準備など。事前に行き先の天気や気温を調べ、半袖と長袖の割合や防寒着の有無を判断する。「行ってみたら暑かったり寒かったりで、どの程度持っていくか気を使う」という。

 サッカー経験はゼロ。高校卒業後、求人誌に載っていた横浜フリューゲルスの職員採用に応募。1995年から働き始めた。98年フランスW杯アジア最終予選中だった97年から代表チームのサポートに転身。6大会でチームを支えてきた。

 サッカーは現場で覚えた。横浜Fではハーフタイムに選手からスパイクの裏にあるポイントの付け替えを頼まれ、高さが違うものをつけた。「試合後に『これ違う』といわれたけど『ポイントに違いがあるんですか?』と聞いたほど。2度と忘れない」。糧になった。

 必需品はペンチ。ポイントを付け替える際「回す道具はスパイクメーカーによって違うけど、ペンチがあれば回せる」からという。

 日本代表の試合は「ほとんど見ていない」。試合が始まれば後半の準備、ハーフタイム後は片付けや帰る準備と作業に追われている。「内容は正直ほぼ分からない。チームが勝ったときが一番よかったと思える」。裏方もともに、日の丸を背負って戦っている。(小川寛太)

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