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【主張】悪質タックル スポーツ界の常識を疑う

5月6日に東京都内で行われた定期戦で、パスを投げ終えた関学大選手に背後からタックルする日大の選手(関学大提供・背番号をモザイク加工しています)
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 命にかかわる事故になりかねない、極めて悪質な行為だ。

 学生アメリカンフットボールの名門、日本大の選手が6日に行われた関西学院大との定期戦で、パスを投げ終えた相手チームの選手を背後からのタックルで倒した。

 関学大の選手は無防備の状態でタックルを受けており、腰に全治3週間のけがをした。スポーツとは到底呼べない暴力行為である。スポーツ庁の鈴木大地長官は「レッドカードに値する」と批判したが、傷害で刑事罰が問われてもおかしくない。

 公開された映像を見るかぎり、問題のタックルは相手を傷つけるための行為としか映らない。「これが認められたらスポーツは成り立たない」という関学大の怒りも理解できる。

 看過できないのは、危険なタックルをした選手が、その後も悪質なプレーを続けて退場処分を受けたことだ。チーム上層部の指示も濃厚に疑われている。

 日大は関学大と学生アメフットの歴史をつくってきた。昨年の甲子園ボウルでは関学大を破り、27年ぶり21度目の大学日本一となった。ライバル校への敬意を欠いた今回の暴挙は、名門の伝統も、アメフットの魅力も著しく傷つけるものだと自覚してほしい。

 関東学生連盟は当該選手の対外試合出場を禁じ、日大の試合も当面は中止とした。

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