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【大相撲夏場所】白鵬が3連勝発進、父の死と向き合いながらの土俵「うまくいってくれればいい」

白鵬(左)は松鳳山を押し出しで下して3連勝とした(福島範和撮影)
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 初の2場所連続休場から復帰した白鵬が白星を積み重ねている。松鳳山の挑戦も難なく退けて3連勝発進。押しも押されもしない第一人者は、「よく前に出られている。明日からも一番一番です」と静かに前を見つめる。

 スピードのある松鳳山を圧倒した。立ち合いで鋭く踏み込むと、強烈な圧力に相手がたまらず後退する。休むことなく間合いを詰めて一気に押し出す完勝に、支度部屋では「いなされたときについていった。体が反応した」と言葉が弾んだ。

 先月、モンゴル相撲の大横綱だった父、ジジド・ムンフバトさんが亡くなった。1968年メキシコ五輪のレスリングでモンゴルに初のメダルをもたらした英雄の死に国民は涙。誰よりもショックを受けたのは白鵬に他ならなかった。

 葬儀に参列するためにモンゴルへ帰国するまでは夢にも出てきた。しかし、戦いの舞台である日本に戻ってからは不思議と夢に出てこなくなり、「そっとしておいてくれているのかな」と語る。

 極度の喪失感から平常心を保つのは難しく、「(自分も)生の人間だからね。うまくいってくれればいいんだけど」と不安は隠せない。それでも尊敬する父に安心してもらうため、胸中のざわめきを振り払って土俵で雄姿をみせ続ける。(奥山次郎)

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