開成と筑波大付、90年続くライバル関係 早慶レガッタより古い定期戦 45勝同士でタイに
伝統校同士の因縁の対決-。開成高校と筑波大付属高校のボートの定期競漕(きょうそう)大会が14日、埼玉県戸田市の戸田ボートコースで行われた。大正9年に第1回大会が開催され、今回で90回目。その歴史は今年87回目を迎えた早稲田大学と慶應義塾大学の「早慶レガッタ」よりも古い。
しかも、90年におよぶ激戦の歴史は連勝連敗で大きく揺れ動き、昨年の定期戦を終わって開成45勝、筑波大付44勝。両校の在校生や卒業生らもこれまでになく、この日の熱戦を食い入るように見つめた。
レースは中盤以降、筑波大付がじりじりと差を広げ、最後は開成に約3艇身の差をつけてゴール。対戦成績を45勝ずつとし、ついに五分へと持ち込んだ。
筑波大付でコックスを務めた3年の宇治知哉主将(17)は「終盤はみんなの息がぴったりと合い、これまで経験のない良い漕ぎができた」と喜んだ。
大会副会長で開成の柳沢幸雄校長は「45勝同士となって、ライバル関係は今後も続く」と両校の健闘をたたえた。