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【舞の海の相撲俵論】おごる白鵬の悲劇 陰口が横行するいまの日本が作り上げた大横綱

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【舞の海の相撲俵論】
おごる白鵬の悲劇 陰口が横行するいまの日本が作り上げた大横綱

嘉風との取組後、待ったをアピールするが、審判(下)に土俵に上がるよう促される白鵬=22日、福岡国際センター 嘉風との取組後、待ったをアピールするが、審判(下)に土俵に上がるよう促される白鵬=22日、福岡国際センター

 あんなふるまいが許されるのであれば、いずれは軍配に納得がいかず行司の装束をつかんで「俺の勝ちだろう」と言い出しかねない。最後は行司側と力士側に分かれ観客も交えて大乱闘になるかもしれない。

 周囲から「長い間一人横綱として相撲界を支えてくれた」とたたえられることに酔いしれてしまったのか。

 布石はあった。稀勢の里戦で取り直しとなった審判の判定を批判したり、横綱審議委員会の稽古総見が終わる頃に姿を見せたり。謙虚さはどこへいってしまったのか。

 ことの重大性を認識させるために、1場所出場停止の処分を下してもいいほどの愚行だ。白鵬がいなくても土俵が充実していれば興行は成り立つという毅然(きぜん)とした姿勢が相撲協会には求められる。

 ちやほやされるばかりで大切なことを教えてくれる人がこれまでいなかったのは白鵬の悲劇である。おだてる人は自分に勢いがなくなれば去っていく。

 モンゴルから15歳で来日した少年を育てた側の責任は重い。なかなか直接叱ろうとしない師匠や相撲協会だけでなく、陰口が横行するいまの日本が白鵬を作り上げたことを忘れてはならない。

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