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【横綱物語 私が知る稀勢の里】良き師匠との出会い、固く入門決意 中学時代の担任、若林克治さん(49)

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【横綱物語 私が知る稀勢の里】
良き師匠との出会い、固く入門決意 中学時代の担任、若林克治さん(49)

稀勢の里が最後の登校日に手形を押したジャージーを手にする若林克治さん。クラスへのプレゼントだったという=茨城県稲敷市立江戸崎中(上村茉由撮影) 稀勢の里が最後の登校日に手形を押したジャージーを手にする若林克治さん。クラスへのプレゼントだったという=茨城県稲敷市立江戸崎中(上村茉由撮影)

 「そうですか。でも行かないですから」と完全否定です。「一日も早く本格的な環境の中でやりたい」というのが彼の考えでした。

 入門する部屋もすでに決めていたんです。2年生のとき、相撲部屋を見学して回ろうと決め、最初が鳴戸部屋だった。稽古を見て、親方の話を聞き、他の部屋は見ずに決めたらしい。出会いだったんでしょうね。担任に相談の必要もないくらい、「これだ」と心に決めていた。

 卒業の翌年、彼が後輩に宛てた手紙を教材にして、道徳の授業をしました。実際に相撲部屋に入ってつらい思いもする中で、中学時代を振り返り、「夢に挑戦してほしい」という思いや、「今を大事にしてほしい」というメッセージが手紙に込められていました。

 次に、彼を呼んで体育館で後輩に向けて講話をしてもらいました。1年ぶりに会うと、テレビでいま見るような調子でした。おちゃらけていて、先生に怒られて涙していたあの子が…。力士としてチャラチャラしていてはいけないという、親方の教えを守っているわけです。

 その一端は卒業前にも感じました。春場所デビューという事情から、彼の最後の登校日は2月上旬でした。最後のあいさつで、彼は友達とコントをしてクラスを笑わせた。ところがクラスメートが彼にサインを頼むと断ったんです。

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