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【スポーツ異聞】資金力がなくても「最強」球団は作れる 「スカウトの神様」木庭教が伝えたかったこと…

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【スポーツ異聞】
資金力がなくても「最強」球団は作れる 「スカウトの神様」木庭教が伝えたかったこと…

1980年代の「カープ黄金時代」を陰で支えたスカウト、木庭教。球界を代表する名スカウトの一人である 1980年代の「カープ黄金時代」を陰で支えたスカウト、木庭教。球界を代表する名スカウトの一人である

 「25年間、お待たせしました」-。四半世紀ぶりの優勝に沸くプロ野球広島は、どんな逆境にあってもファンと共にある球団だ。優勝を決めた夜、緒方孝市監督が発した冒頭の言葉は「カープ愛」に対する感謝の気持ちの表れ。市民もまた“生え抜き”なのである。1980年代の「カープ黄金時代」を舞台裏で支えたスカウト、木庭教(きにわ・さとし)も知る人ぞ知る、熱烈なカープファンだった。「スカウトの神様」といわれた男の軌跡をたどる。

スカウトの双璧「東の正横綱」

 「埋もれた原石を発見してダイヤモンドにどう仕立てるか」。スカウトの手腕とはその一点に尽きる。広島でのスカウト歴は30年に及んだ。衣笠祥雄、外木場義郎、池谷公二郎、大野豊、高橋慶彦といった名だたる“カープ戦士”をスカウト人生をかけて引っぱってきたのが木庭の輝かしい実績である。

 「今日までのプロ野球で、横綱級のベテランスカウトを挙げれば、西の正横綱が河西俊雄(元近鉄スカウト)で、東の正横綱が広島東洋カープの木庭教だろう。(中略)ともにドラフト制度が始まる前の自由競争で選手を獲得できた時代からの生き残りである」(沢宮優著『ひとを見抜く』河出書房新社)

 例えば、大野豊は出雲(島根県)の軟式野球育ち。異例のキャリアの持ち主だが、隠れた素質と伸びしろをその頃から見抜いていた木庭は時間をかけて成長を見守った。下半身の土台が安定してきた社会人時代に説得し、契約金のないテスト生として入団させた。のちに「7色の変化球」の異名をとった大野は通算148勝を積み上げた。

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