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【リオ五輪】露陸上、リオ出場できず 国ぐるみ不正、法的に結論

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【リオ五輪】
露陸上、リオ出場できず 国ぐるみ不正、法的に結論

 CAS裁定は「国内陸上競技連盟が資格停止処分を受けた場合、所属選手は国際大会に出場できない」とする国際陸連の規則を尊重した形だ。スポーツにかかわる紛争を法的観点から解決する機関として手続きの妥当性を重視し、原則的な判断を示したといえる。同時に浮かび上がるのは、厳しい処分を科せられたロシア陸連の罪深さだ。

 WADA調査チームの報告書はロシアの不正が陸上だけの問題ではないことを暴いたが、IOCは19日に開いた緊急理事会でロシア選手団全体に対する対応を決めきれなかった。弁護士出身のバッハ会長は「選手が持つ個人の権利の問題がある」とし、法的側面を精査した上で結論を出す方針を示している。

 CASが法的に国際陸連の判断を支持した以上、24日の再協議でIOCが全く異なる方針を示すことは考えにくい。ロシア側は「連帯責任」を負わされることの不当性を強調するがリオ五輪から同選手団完全締め出しを決断する可能性は高まったと言わざるをえない。

 国際陸連はクリーンな選手を救済するため、個人資格での五輪参加の道を残しており、IOCも同様に個人の権利への配慮は探るだろう。ただし、国や検査機関が主導した今回の不正はスポーツや五輪への信頼を根底から揺るがす行為。ロシアは国として、長期にわたって真にクリーンな他国の選手の権利を侵害してきた。IOCの決断は、その前提に立ってなされるべきだろう。(森本利優)

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