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【大相撲名古屋場所】稀勢の里、綱取り場所で冷静な初日 重圧の中で「勝つのが大事」

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【大相撲名古屋場所】
稀勢の里、綱取り場所で冷静な初日 重圧の中で「勝つのが大事」

稀勢の里が寄り切りで御嶽海を下す=愛知県体育館 稀勢の里が寄り切りで御嶽海を下す=愛知県体育館

 稀勢の里と御嶽海。横綱の地位を目指す大関と、初めて上位総当たりの新鋭とでは力の差は明らかだ。綱取り場所の初日。稀勢の里が問われたのは、いかに平常心で臨めるかだった。

 その意味では上々な滑り出しだったと言えよう。

 当たってすぐに左を差す。右上手が引けるまでは慌てない。得意の形で捕まえてから、しっかり密着。身長が約10センチ低い御嶽海よりも、さらにまわしの位置は低く、安定していた。危なげなく寄り切った。

 「一日は一日だから」。稀勢の里が勝負後に残したコメントも取り口と同様、冷静そのものだった。

 今月3日に節目の30歳となった稀勢の里。何度も賜杯に近付きながら、いまだに一度も抱けていない。重圧のかかる場面での勝負弱さが原因だ。横綱昇進に関しても、過去3度の綱取り場所のうち2度で下位との対戦が続く5日目までに2敗している。

 4度目の綱取り挑戦の今場所を前に、稀勢の里は言った。「優勝がかかるプレッシャーの中でやる。そうなったときの心理戦や緊張感はほとんど経験していない。そこで勝つというのが大事だと思う」

 初優勝とその先にある横綱昇進。重圧をはねのけ、2つの大願成就を果たせるか。険しく過酷な15日間だが、最高位に達した者は誰もが通った道だ。(藤原翔)

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