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【柔道】25歳・山部、残り50秒、大逆転でリオ五輪78キロ超級の代表つかむ

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【柔道】
25歳・山部、残り50秒、大逆転でリオ五輪78キロ超級の代表つかむ

閉会式後、優勝杯を手に笑顔を見せる山部佳苗=17日、横浜文化体育館(撮影・蔵賢斗) 閉会式後、優勝杯を手に笑顔を見せる山部佳苗=17日、横浜文化体育館(撮影・蔵賢斗)

 手負いのライバルに、山部が“鬼”になった。残り50秒。「待て」の後、左膝を負傷した田知本が崩れたまま起き上がれない。山部は必死の形相で立ち上がった相手の左足に「何が何でも一本を取りに行く」と、容赦なく足払いを見舞った。

 最後は畳に投げ倒し、そのまま抑え込んでの一本勝ち。旗判定で敗れた前年決勝の雪辱を果たし、2年ぶり3度目の女王に返り咲くと、リオ五輪78キロ超級代表の座も大逆転でもぎ取った。

 決戦を前に刺激を受けたのは、今月上旬に観戦した競泳の日本選手権。山梨学院大の同級生で、所属も同じ女子平泳ぎの鈴木聡美が攻めの姿勢で2大会連続の五輪出場を決めたのを見て、「攻めることが大事だと勇気をもらった。自分もガンガン前に出ようと思った」と、この日は初戦から積極的に仕掛けた。

 今月2日の全日本選抜体重別選手権に続き、国内の五輪選考大会2連勝を飾っても、代表を選ぶ強化委員会では、最近の国際大会の実績から田知本を推す声が出た。自身が3位だった昨夏の世界選手権で田知本が2位。2月に初戦負けした国際大会でも田知本は優勝していたからだ。

 不振の時期を「五輪が頭にあって恐さにつながった。練習の畳に上がるのも恐かった」と振り返る。25歳は無差別級の元世界女王でもある薪谷翠コーチの親身な指導や、メンタルトレーナーの本を読むなどして、課題の精神面の弱さ克服に努めてきた。成果を垣間見せてつかみとった夢舞台で、世界で勝てることを証明してみせる。(田中充)

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