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【スポーツ異聞】閑古鳥の球春到来! 「影武者」登場の1999年西武キャンプも今は昔

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【スポーツ異聞】
閑古鳥の球春到来! 「影武者」登場の1999年西武キャンプも今は昔

西武・春野キャンプにファンから贈られてきたバレンタインチョコに埋もれる松坂大輔(右)とデニー友利 西武・春野キャンプにファンから贈られてきたバレンタインチョコに埋もれる松坂大輔(右)とデニー友利

 プロ野球の春季キャンプが鉛色の空のように重苦しい。野球賭博の次は、球界の元スーパースター、清原和博容疑者による薬物との関わりが明らかになった。とても野球に打ち込める状況ではない。暗澹とした気持ちになる選手もいることだろう。メディアの関心を一身にさらうルーキーは不在。春季キャンプが球春到来だった華やかな時代は、とうの昔に終わったのかもしれない。

メディアをけむに巻く作戦

 2月1日のキャンプ初日、観客が1万人を超えたチームは皆無だった。昨年は初日が日曜だったこともあり、巨人が2万4000人、ソフトバンクが1万7200人と活況を呈したが、信頼回復が待たれる巨人は5000人にとどまり、ソフトバンクも6200人と半減。沖縄・久米島の楽天キャンプはわずか150人と初日早々、閑古鳥が鳴いていた。

 1999年2月、高知・春野。この年の西武ほど全国のファンが殺到したキャンプは近年ないだろう。背番号18を付けた「怪物」が連日1万人を超すファンをもたらしたのである。お目当ては、まだ初々しかった18歳・松坂大輔である。

 期待のルーキーが練習場所を移動するたびに、多くの報道陣とファンが“民族大移動”のようにその背中を追った。あまりの過熱ぶりに、同僚の谷中真二が背番号18のユニホームを着て“影武者”を演じた。メディアは完全にけむに巻かれたのである。黒澤映画のような話だが、甲子園で何度も修羅場をくぐり抜けてきた松坂本人はそんな重圧を楽しむかのように、1年目にリーグ最多の16勝を挙げて新人王に輝いた。

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