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【スポーツCatchUp】葛藤、感謝、使命感…駒大・馬場翔大 山の「失速」から1年、挑んだ最後の箱根駅伝

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葛藤、感謝、使命感…駒大・馬場翔大 山の「失速」から1年、挑んだ最後の箱根駅伝

箱根駅伝の復路・戸塚中継所でたすきを9区、二岡康平に渡す駒大8区の馬場翔大(左)=横浜市戸塚区(矢島康弘撮影)

 前回の箱根駅伝の翌日には、駒大の最寄り駅で見送った馬場に「諦めずに走り切ったことを誇りに思うよ」と告げて列車に乗り込む母親の姿があった。心に穴が空いた状態で実家に連れて帰れば、競技から離れてしまうかもしれない-。地元・岡山にあえて帰省させなかった文子さんの親心を、馬場は少し時間がたってから感じ取った。

 同じ22歳の男子大学生の多くがそうであるように、母親に頻繁に電話したりはしない。それでも感謝の思いを伝えようと、数年前にはAIの名曲「ママヘ」のCDにメッセージを付けて贈ったこともある。大学卒業後、NTT西日本に入社して競技を続けられることが決まると、「これから親孝行していけるな」と喜びをかみしめた。

 「あきらめない姿勢を後輩に伝えたかった」という最後の箱根駅伝。子供の頃、テレビで見た箱根のランナーに憧れた記憶から「今度は自分が小さい子に夢を与える番」という気持ちもあった。「人生のターニングポイント」。厳しさも喜びも与えてくれた「天下の険」の思い出を胸にしまい、実業団での新たな陸上競技人生をスタートさせる。(奥村信哉)

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