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【世界体操】内村、リズム乱れて頭強打も「集中力だけで乗り切った」

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【世界体操】
内村、リズム乱れて頭強打も「集中力だけで乗り切った」

男子予選 内村航平のあん馬=グラスゴー(共同)

 日本の、そして内村のリズムが4種目目の床運動で乱れた。早坂の採点が長引き、次の内村は床の脇に立ったまま動き出せなかった。体が冷えぬようジャージを着る。それでも点数が出ない。

 「自分の番が来ずに若干いらついていた。ずっと集中しっぱなしで待っていたので、一回、気持ちをフラットにしてから台に上がるべきだったかな」。5分以上続いた“間”は心の保ち方を難しくし、加えて、冷えやすい内村の手足から熱を奪い、動きを鈍らせた。

 いざ演技が始まると、着地で前に手を着き、その後のトーマス(後ろとび1回半ひねり前方かかえ込み宙返り転)で床に頭をしたたかにぶつけた。「これが脳震盪かというくらい視界の半分が真っ暗になりかけた」。最後まで通しきったものの、退場の際には膝に手を当て、しばらく動けなくなった。「小学生の時、コンクリートに頭から落ちたことがあるけど、それくらいやばかった」。

 支えたのは団体金メダルに懸ける思いだろう。「集中力だけで乗り切った」。続くあん馬も、つり輪も演技を大きく乱すことはなかった。

 気付けば日本はライバル中国を上回り暫定トップに立った。ただ、試合の緊張感が解けた瞬間から、内村の首には痛みが出ている。本人は「たぶん問題はないです。ないはずです」と笑い飛ばしたが、予断は許さない。(宝田将志)

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