産経ニュース

【日本スプリントの挑戦(33)】男子4継はなぜ北京世界陸上で敗れたのか?(下) バトンミス、1足分の誤差

スポーツ スポーツ

記事詳細

更新

【日本スプリントの挑戦(33)】
男子4継はなぜ北京世界陸上で敗れたのか?(下) バトンミス、1足分の誤差

世界選手権の男子400メートルリレーで、日本は第3走者の長田(右)からアンカーの谷口へのバトンパスでミスが出て予選落ちとなった=8月29日(大橋純人撮影)

 世界選手権男子400mリレー(4継)予選。3走の長田拓也(法大)はスタート前、目を閉じ、左胸に右手を当てた。

 出番は2~4番手を争う展開で回ってきた。2走の藤光謙司(ゼンリン)からバトンを受けると、両腕を低い位置で振る独特のフォームで加速。曲走路を回り、アンカーの谷口耕太郎(中大)が動き出すのを視界に捉えた。

 バトンを受け渡す「テークオーバーゾーン」に入る。スピードを上げる谷口の背中が遠く感じた。届かない-。

 「待って!」

 谷口が振り返りながら足を止めた。左手にバトンを押し込む。谷口が前を追って再び駆けだした。

 日本は38秒60の4着。ドイツに100分の3秒及ばず、自動的に決勝に進める3着以内に入れなかった。

■乱れた長田から谷口へのバトンパス

 4着以下でもタイム上位2チームに入れば決勝に進めたが、2組目4着はカリブ海の島国、アンティグア・バーブーダの38秒01、5着はカナダの38秒03。日本はタイムで拾われることもなく、2大会ぶりに予選で姿を消した。

 顔をしかめる日本の4人の前で、2組目の中国は自らの持つアジア記録を塗り替える37秒92。3着で決勝進出を決め、笑顔を振りまいていた。

このニュースの写真

  • 男子4継はなぜ北京世界陸上で敗れたのか?(下) バトンミス、1足分の誤差
  • 男子4継はなぜ北京世界陸上で敗れたのか?(下) バトンミス、1足分の誤差

「スポーツ」のランキング