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【2020東京五輪】酷暑での開催にいや~な予感 ロス五輪の感動シーンも一歩間違えれば…

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【2020東京五輪】
酷暑での開催にいや~な予感 ロス五輪の感動シーンも一歩間違えれば…

ロス五輪女子マラソンで、意識朦朧となりながらゴールするアンデルセン。世界中に感動を呼んだ名場面だが…

 しかし、本人にとっては美談ではなく、のちに著した自伝に「あのレースは(マラソン)人生最悪のレース」とつづった。周囲が「金メダル以上の感動」と同情するほど、彼女は「見せものではない」と違和感をおぼえたのである。

夏季五輪に「棄権」はつきもの

 酷暑がクローズアップされたロス五輪以降、1988年のソウルから2020年の東京までの8大会のうち6大会は、7月から8月にかけての開催である。五輪招致の段階で日程の大枠は決められており、日程変更を強く求めたところで「秋」開催に簡単に変更できない“事情”がある。その理由の一つに、米大リーグやフットボールといった人気スポーツと重なることが挙げられる。テレビの編成に比較的余裕のある7月から8月にかけての開催が歓迎されるのである。

 しかし、気温30度の炎天下では「最大のパフォーマンス」は期待できず、好記録も生まれにくい。脱水症状やけいれんなども懸念され、棄権ラッシュの大会になる恐れもある。

 今年のテニスの全米オープンでは、暑さが選手の体力と集中力を奪い、棄権する選手は過去最悪の14人を数え、同時に番狂わせも起きた。また、真夏の豪州で開催される1月の全豪オープンには「猛暑ルール」という独自の決まりがある。一定の温度に達すると審判の判断でゲームの中断ができる。選手の健康を優先させる特別ルールだが、こうした柔軟性は他の競技にあってもいいだろう。

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