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【2020東京五輪】酷暑での開催にいや~な予感 ロス五輪の感動シーンも一歩間違えれば…

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【2020東京五輪】
酷暑での開催にいや~な予感 ロス五輪の感動シーンも一歩間違えれば…

ロス五輪女子マラソンで、意識朦朧となりながらゴールするアンデルセン。世界中に感動を呼んだ名場面だが…

 地球温暖化に伴い、夏季五輪は回を重ねるごとに暑さとの闘いの様相を呈している。古くから言われる「より速く、より高く、より強く」では勝てず、過酷な天候に耐えうる強靱な体を兼ね備えることがメダルへの条件となる。5年後の東京五輪は7月24日に開幕し、8月9日までの17日間の日程で開催されるが、「燃える闘魂」アントニオ猪木らが日程の変更を提言するなど各方面で非難が鳴りやまない。酷暑による棄権やけが人続出となれば、「アスリート第一」の理念も絵空事になってしまうだろう。

金メダリストよりも有名に

 1984年ロサンゼルス五輪。初めて公式種目になった女子マラソンで、世界中に感動を呼んだシーンがあった。初代金メダリストとなるジョーン・ベノイト(米国)がゴールしてから約20分過ぎた頃。1人のランナーが意識朦朧となりながら競技場に入ってきた。気温30度超。大観衆の目を釘付けにして、トラック1周に5分半以上かけてゴールした。

 「鉄の意志」で完走を遂げたランナーは、スイス代表のガブリエラ・アンデルセンといった。観衆にとって37位という結果はどうでもよかった。日本期待の増田明美も途中棄権したように、初の五輪種目でリタイアするランナーが相次いだだけに、39歳(当時)の激走は五輪特有の感動秘話として語り継がれ、彼女の名は金メダリストよりも有名になった。

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