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【日本スプリントの挑戦(31)】男子4継はなぜ北京世界陸上で敗れたのか?(上) 最低ラインは入賞

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【日本スプリントの挑戦(31)】
男子4継はなぜ北京世界陸上で敗れたのか?(上) 最低ラインは入賞

男子400メートルリレー予選を終え、電光掲示板を見る(左から)谷口、長田、藤光、大瀬戸=北京(共同)

 特に「アジアの盟主」の座を争う中国は、蘇炳添と張培萌の2枚看板を3、4走に配するオーダーが予想されており、日本は主軸2人を並べる前半で遅れるわけにはいかなかった。

 準備は周到に、かつ緻密に進められた。日本はバトンをパスする位置に“変化”を加えていたのである。

 そもそも、4継におけるバトンパスとは一般的にどのようなものか。

 バトンの受け手は、「ブルーゾーン」と呼ばれる10メートルのエリア内で構え、バトンを持った前走者が近づいてきたのを見計らってスタート。並走しながらブルーゾーンに続く「テークオーバーゾーン」に入り、20mの同ゾーンの中でバトンの受け渡しを完了させなければならない。

 日本は3回あるバトンパスのうち2走と3走、3走と4走の2区間はテークオーバーゾーンのほぼ中央で受け渡すことにしていた。だが、高瀬-藤光の1、2走だけは、やや後方、ゾーンの出口に近い位置をターゲットにして練習を重ねていた。

 高瀬が説明する。「僕の100mの後半(のスピード)が落ちないのと、藤光さんの加速との関係で、そこでバトンパスするのが、一番タイムが落ちない」。“先手必勝”のために2人の特性を最大限引き出す策だった。

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