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【世界柔道】
中村、個人戦から10戦無敗…団体V「みんなで取った。うれしいですね」

初戦から一人も負けることなく“完全優勝”で頂点に立った日本女子。個人戦の代表9選手のうち8人がメダルを獲得した勢いそのままに圧倒的な強さを見せつけた。
南條充寿監督が「一番の功労者。勝利の流れを作ってくれた」と賛辞の言葉を贈ったのが、先鋒で52キロ級の中村だった。
決勝も有効3つを奪い、最後は完璧な横四方固めで一本勝ち。役割をしっかりと果たした。
3大会ぶりの優勝を果たした個人戦6試合と全試合に出場した団体戦を加え、計10試合を全勝で終えた。団体戦は2試合が延長になるタフな戦いにも「疲れていたけど、気持ちで最後まで攻め込んだ」と闘争心は衰えなかった。
表彰式では、個人戦に続き、今大会で2個目の金メダルを首からさげた。「みんなで戦って勝ち取った金メダル。団体戦のほうがうれしいですね」。笑顔の表情に達成感をにじませた。(田中充)