産経ニュース

【世界水泳】瀬戸連覇の陰に萩野公介とのライバル物語「一番の強敵は公介」 

スポーツ スポーツ

記事詳細

更新

【世界水泳】
瀬戸連覇の陰に萩野公介とのライバル物語「一番の強敵は公介」 

会見する瀬戸大也=9日、ロシア・カザニ(撮影・森田達也)

 1973年から始まった水泳の世界選手権男子400メートル個人メドレーで、日本勢初となる連覇を達成した瀬戸大也(21)。海外勢を圧倒する強さで初の五輪切符をつかんだ背景には、右肘を骨折して欠場した同級生の萩野公介(東洋大)の存在があった。

 5歳から水泳を始め、小学3年の夏に初めて全国大会に出場。当時から萩野はエースだった。男子200メートル個人メドレーで15メートル以上の差をつけられ、瀬戸は「すごい選手がいる」と驚いた。以来、母親の一美さん(48)はビデオで必ず2人が入るようにレースを撮影した。

 中学2年のときに400メートル個人メドレーで初めて勝ち、「世界」を視野に入れた。父親の幹也さん(49)手作りの鏡を水中に沈め、泳ぎを改良。身長を伸ばそうと食事は和食中心、午後10時には布団に入った。

 2012年、「一緒に行こう」と誓い合ったロンドン五輪の代表選考会で瀬戸は3位落選。涙に暮れても、萩野のレースだけは目を反らさなかった。男子400メートル個人メドレーで「怪物」と呼ばれたマイケル・フェルプス(米国)に競り勝ち、銅メダルを獲得した雄姿に「このままでは終われない」と奮い立たった。

 翌13年の世界選手権で瀬戸は先に世界王者となり、今度は萩野の闘争心に火をつけた。今季世界ランキングは1位萩野、2位瀬戸だった。

 かつてから言い続けている夢がある。「公介と世界でトップ争いして、一緒に表彰台に立ちたい」。だからこそ、この日のレース後、瀬戸は世界のメディアの前で「一番の強敵は絶対に公介」と言い切った。(青山綾里)

「スポーツ」のランキング