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【プロ野球】楽天7年目の中川、劇的なサヨナラアーチ 練習の虫の一発に大久保監督も喜び爆発

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【プロ野球】
楽天7年目の中川、劇的なサヨナラアーチ 練習の虫の一発に大久保監督も喜び爆発

10回、サヨナラHRを放つ楽天・中川大志=コボスタ宮城(撮影・土谷創造)

 力強い弾道が満員のファンで埋まった左翼席に吸い込まれると、楽天ベンチから一斉に選手が飛び出した。同点で迎えた延長十回、プロ7年目の中川が自身初のサヨナラ本塁打。ホームベースにたどりついた24歳のヒーローは大久保監督の熱い抱擁で迎えられた。

 この回、先頭打者で迎えた中川は、打席に入る前に覚悟を決めていた。「(相手は)先頭打者を出したくないはず。真っすぐに絞って振り負けないようにしよう」。狙い通り、巨人3番手のマシソンが投じた152キロの直球を強振。打席に臨む前の冷静な思考が、会心の一撃を生んだ。

 愛知・桜丘高からドラフト2位で楽天に入団。186センチ、92キロの恵まれた体格で「将来の中軸候補」と嘱望されながら、過去6年間の1軍での出場は計11試合と芽が出なかった。そんな中川を支えたのが、豊富な練習量だ。スイング軌道を確認するため、毎試合後のティー打撃の練習を欠かさない。

 今季は5月に1軍に合流し、早くも3本目の本塁打。ようやく才能が開花しつつある練習の虫に、2軍監督としても苦労をともにした大久保監督は「野球がとにかく大好きな人間。技術がついてきた」と目を細めた。

 劇的な一打は、交流戦で巨人を相手に9年ぶりのカード勝ち越しを呼び込んだ。「(巨人に)思い切って臨んでくれたことが自信につながる」と指揮官。この勝利を、チーム浮上の推進力にする。(浅野英介)

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